ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2019.1.3 10:12日々の出来事

わしの芸風はリベラル左翼ではない

他に転載無用の独り言を書く。

謝罪したら死ぬ病いを門下生が克服してしまったのは
いいけれど、謝罪しすぎる病いに嵌ってしまうのも
バランスを欠く。
「ちょっと言い過ぎましたね、へけっ」で済ませていい
場合もある。
アイドルに嵌るのは宗教のようなもので、わしも存分に
経験したが、バッシングからとことん守ってやりたくなる。

わしはレコード大賞の選考がオカシイと言っただけで、
乃木坂の曲がダメなどとは一言も言ってないにも関わ
らず、先回りして乃木坂がバッシングに晒されると
心配して、「みなさんバッシングしないで」と訴えだす。
門下生にそんな馬鹿がいるはずがない。失礼だ。
まだ昔のわしのようなアイドルイカレ病に罹っている
のが哀れでならない。

わしは誰も傷つけない表現というものができない。
わしが、東に傷つく者がいると心配しては文章を和らげ、
西にバッシングが起こると先回りしては表現を抑制し、
かくして毒にも薬にもならないリベラル左翼文章しか
書けなくなってしまってもいいのか?
立川談志に人を傷つけるなと言うのは無粋ではないのか?

表現者には芸風があって、わしの芸風は角が立つ。
「王様は裸だ」とほとんど無意識に、しかも爆発的に
言ってしまうから、リベラル左翼の心性を持つ人は、
憎悪すら覚えるほどに、わしを嫌いになる。
優しさが好きな人は、去って行けばいいだけのこと。
優しい芸風の表現者を好きになればいい。
わしの本当のファン・門下生は、わしの芸風を理解して
くれているはず。
わしはそう信じて、漫画も論評もブログも、委縮せず
やっていきたい。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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